「毎年ビリ…を卒業したい君へ。」
はじめに:運動会が近づいてきた!
運動会が近づくと、「今年こそは速く走りたい!」と思う子も多いはず。でも、ただがむしゃらに走るだけではなかなかタイムは縮まりません。実はちょっとした“走り方のコツ”を知っているだけで、誰でもスピードアップできるんです!
1. 姿勢が9割!?「前傾姿勢」をマスターしよう
走る際の姿勢は、重心の位置と運動エネルギーの伝達に大きく影響します。
前傾姿勢にすることで、重心が前に移動し、地面への垂直方向の力(グラウンド・リアクション・フォース)を推進力(前方への力)に変換しやすくなります。
ただし、「くの字」になるNGフォーム(腰が落ちたり、首が突き出たり)では力が分散してしまい、逆にスピードが出ません。
理想は、頭・背中・お尻・かかとを一直線にした軽い前傾。
これは「ヒップヒンジ(股関節から前に倒す)」を使うことで自然に作れます。
🔍 ポイント:姿勢を保ちながら走るときは、体幹(腹筋・背筋)も重要。体幹が弱いと前傾が崩れやすくなります。
2. 腕の振り方で差がつく!
走るとき、足にばかり意識が向きがちですが、腕の振りは体のバランスやリズムに大きく影響します。
腕は「対角線の足」と連動していて、腕を強く後ろに振ることで、反動を使って足が前に出やすくなるのです。
- 腕はひじを約90度に保ち、手は軽く握る
- 「前に振る」より「後ろに引く」を意識すると自然に姿勢が保てる
- 肩に力を入れず、リズムよくスイングする
特に後方への振りは、上半身の回転運動を生み、下半身の回転(股関節の伸展)とも連動します。
これがストライド(歩幅)やピッチ(回転数)の向上につながります。
3. 足は“前に出す”のではなく“地面を押す”
走る動作のエネルギー源は、「地面を蹴る(押す)」ことによって生まれます。
運動学的には、力の作用・反作用の法則(ニュートンの第3法則)が働いていて、
「地面を後ろに押す力」がそのまま「体を前に進める力」となります。
前に脚を出そうとすると、着地が前方すぎて**ブレーキ動作(減速)**になってしまうことが多いです。
これを防ぐには:
- 足の接地位置を体の真下〜やや後方にする
- ふくらはぎやハムストリングを使って、地面を強く押すイメージを持つ
- 踵から接地しない(フラットまたは母指球着地)
🏃♀️補足:プロのスプリンターは「ミッドフット着地」といって、つま先〜土踏まずで効率よく地面を押しています。
4. 練習は“短く・繰り返し”がコツ
走力を上げるには、ただ距離を走るのではなく、神経系のトレーニングが大切です。
特に小学生〜中学生は「神経系が最も発達しやすい年代」。
これは「ゴールデンエイジ」とも呼ばれ、フォーム習得や敏捷性向上に非常に適しています。
短距離ダッシュ(10〜30m)を正しいフォームで反復することで、動きが脳と体にインプットされ、
速く・効率よく走る神経回路が強化されます。
✅ メニュー例(1日10〜15分でOK)
- 10mダッシュ × 5〜10本
- 腕振りドリル(その場スイング)
- スキップ・もも上げドリル
5. スタートで勝負は決まる!
スタートダッシュは、100m走で全体の約30〜40%のタイム差を生むとも言われています。
特にクラウチングスタートでは、初動加速力(爆発的筋力)と反応速度が重要です。
以下のようなトレーニングが効果的です:
- 合図スタート(「よーいドン!」で反応して飛び出す)
- 3点支持スタート練習(片手・両足のスタート姿勢から一気に前傾して加速)
- ボール反応スタート(ボールが落ちたらスタート)
本番前は、以下の順で意識を整えるとよいでしょう:
💡「呼吸 → 姿勢 → 目線 → イメージ」
- 深呼吸でリラックス
- 軽く前傾姿勢を作り
- 目線はゴールの少し先
- スタート後の動きをイメージする(メンタルトレーニング)
🔚 おわりに
運動会の徒競走は、ちょっとした「知識」と「意識」で驚くほど変わります。
フォーム、意識、練習法すべてに理屈があり、それに沿って練習すれば誰でも速くなる可能性があります。
「今年の運動会、何か変わったね!」と言われたいなら、ぜひ今日から取り組んでみてください!
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